悪意あるコードを防ぐ!クロスサイトスクリプティング対策

デジタル化を知りたい
先生、『クロスサイトスクリプティング』ってよく聞くんですけど、一体どんなものなんですか?

デジタル化研究家
そうですね。掲示板サイトなどを例に考えてみましょう。悪意のある人が、書き込み欄に不正なプログラムを仕込みます。このプログラムは、他の人がその書き込みを見た時に実行されるように作られています。

デジタル化を知りたい
なるほど。つまり、書き込みを見た人のパソコンで、知らないうちにプログラムが動いてしまうってことですか?

デジタル化研究家
そうです。そのプログラムによって、個人情報が盗まれたり、パソコンを乗っ取られたりする危険性があります。これが『クロスサイトスクリプティング』です。略して『XSS』とも呼ばれます。
クロスサイトスクリプティングとは。
ホームページ上で情報を書き込める場所、例えば掲示板やアンケートフォームなどに、悪いプログラムをこっそり埋め込む攻撃について説明します。この攻撃は「クロスサイトスクリプティング」と呼ばれ、略して「XSS」と書かれることもあります。具体的には、誰かが掲示板などに悪いプログラムを仕込みます。その後、同じページを見た人のパソコンで、その仕込まれたプログラムが勝手に動いてしまうのです。これは、情報を常に更新しているホームページの弱点をついた攻撃です。
サイト改ざんの脅威

誰でも情報を発信できる時代だからこそ、情報の受け手側だけでなく、発信側もセキュリティ対策を意識することが大切です。特に、多くの人が利用するホームページなどは、悪意ある者から攻撃の標的となる可能性があります。ホームページの改ざんは、そのホームページを運営する事業者だけでなく、利用者にも大きな被害をもたらす可能性があります。
ホームページの改ざん手法の一つに、巧妙な細工が施された文字列を埋め込む方法があります。これは、一見すると普通の文字列に見えますが、実際にはプログラムとして実行されるように作られています。例えば、ホームページに設置された掲示板やアンケートフォームなど、利用者が入力できる場所に、悪意ある者がこの文字列を埋め込む場合があります。何も知らない利用者がそのページを開くと、埋め込まれた文字列が実行され、個人情報が盗まれたり、ホームページが書き換えられたりするなどの被害が発生する可能性があります。
この攻撃は、罠を仕掛けるかのように、悪意あるプログラムを潜ませているため、気づかずに被害に遭うケースが多く見られます。まるで、罠猟師が巧妙に罠を仕掛け、獲物が知らずに近づいて捕らえられるのと同じです。そのため、ホームページを管理する者は、このような攻撃を防ぐための対策を講じる必要があります。具体的には、入力された文字列を適切に処理する仕組みを導入することで、悪意ある文字列がプログラムとして実行されるのを防ぐことができます。また、ホームページを常に最新の状態に保つことも重要です。古いバージョンのまま放置していると、既知の脆弱性を悪用され、攻撃を受けるリスクが高まります。
利用者も、ホームページを閲覧する際には、アクセス先の信頼性を確認するなど、自衛策を講じることが重要です。怪しいと感じた場合は、安易に個人情報を入力したり、リンクをクリックしたりしないように注意しましょう。安全なインターネット環境を維持するためには、一人ひとりがセキュリティ意識を高め、適切な行動をとることが求められます。
| 立場 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| ホームページ運営者 | ホームページの改ざんによる – 事業者への被害 – 利用者への被害(個人情報盗難、ホームページ改変など) |
– 入力文字列の適切な処理 – ホームページのバージョン管理 |
| ホームページ利用者 | – 個人情報盗難 – ホームページ改変による被害 |
– アクセス先の信頼性確認 – 怪しいサイトでの入力やクリックの回避 |
仕組みを理解する

仕組みをよく知ることは、対策を立てる上で非常に大切です。いわゆる「エックスエスエス攻撃」というものは、ホームページの弱点を利用した攻撃です。ホームページの中には、利用者が入力した内容をそのまま表示する機能があります。例えば、掲示板への書き込みなどがその例です。こうした機能にしっかりとした安全対策がされていないと、悪意を持った人が、プログラムの断片を埋め込んだ書き込みをすることで、その断片が他の利用者の閲覧ソフトで実行されてしまう危険があります。
これは、ホームページが入力された内容を適切に処理せず、そのまま表示してしまうことが原因です。まるで毒の入った料理を何も知らずに食べてしまうように、悪意のあるプログラムが実行されてしまうのです。この攻撃の仕組みは、少し複雑に思えるかもしれません。ホームページを作る側は、利用者が書き込んだ内容をそのまま表示するのではなく、安全な形に変換してから表示する必要があります。例えば、「<」や「>」といった記号は、プログラムの断片として解釈される可能性があります。ですので、これらの記号を「<」や「>」といった安全な文字列に変換することで、プログラムとして実行されるのを防ぐことができます。
例えるなら、毒見役が料理に毒が入っていないか確認してからお客に出すようなものです。安全対策がされていないホームページは、毒見役を置かずに料理を出しているようなもので、大変危険です。
利用者側も、怪しいホームページにはアクセスしない、怪しい書き込みには反応しないなど、自衛策を講じることが重要です。また、閲覧ソフトの設定で、危険なプログラムの実行を制限することも有効です。仕組みを理解し、適切な対策を講じることで、安全にホームページを利用することができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| XSS攻撃の定義 | ホームページの弱点を利用した攻撃。利用者が入力した内容をそのまま表示する機能の脆弱性を突く。 |
| 攻撃の手口 | 悪意ある人がプログラムの断片を埋め込んだ書き込みを行い、他の利用者の閲覧ソフトで実行させる。 |
| 原因 | ホームページが入力された内容を適切に処理せず、そのまま表示してしまうこと。 |
| 対策(ホームページ作成側) | 利用者が書き込んだ内容を安全な形に変換してから表示する。 例:「<」や「>」といった記号を「<」や「>」といった安全な文字列に変換する。 |
| 対策(利用者側) | 怪しいホームページにアクセスしない、怪しい書き込みに反応しない。 閲覧ソフトの設定で危険なプログラムの実行を制限する。 |
具体的な攻撃例

不正な書き込みを利用した攻撃による被害は、実に様々です。よくある例としては、利用者の小さな記録情報を盗み出すというものがあります。この小さな記録情報とは、ホームページが利用者の閲覧ソフトに保存する少量のデータで、接続記録などが含まれています。悪意のある仕組みによってこの小さな記録情報を盗まれると、攻撃者に利用記録を乗っ取られる恐れがあります。
また、ホームページを書き換えて偽の情報を表示させることも可能です。例えば、偽の接続画面を表示させて利用者の名前と暗証番号を盗み取ったり、掲載内容を書き換えたりするなどの被害が考えられます。特に、金融機関などの重要な情報を扱うホームページが改ざんされると、多大な金銭的損害が発生する可能性があります。偽の情報に騙されないように、利用者自身も正しい情報を見分ける能力を養う必要があります。
さらに、利用者の閲覧ソフトを操作して、意図しない動作をさせることも可能です。例えば、勝手に別のホームページに接続させたり、文書を保存させたりするなどの被害も想定されます。閲覧ソフトを通じて端末に不正な命令を実行させることで、利用者の端末を乗っ取ったり、他の端末への攻撃に利用されたりする危険性も懸念されます。
これらの被害を防ぐためには、ホームページの管理者と利用者双方による対策が必要です。管理者は、不正な書き込みを無効化する仕組みを導入したり、常に最新の安全対策を施したりする必要があります。利用者は、怪しいホームページにアクセスしない、不審な接続画面で情報を入力しないなど、基本的な注意を怠らないことが重要です。また、閲覧ソフトの設定を見直し、安全性を高めることも有効な対策となります。
| 攻撃の種類 | 被害の内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 小さな記録情報の盗難 | 接続記録などの盗難、利用記録の乗っ取り | ホームページ管理者による不正書き込み無効化、利用者による怪しいサイトへのアクセス回避 |
| ホームページの改ざん | 偽情報表示による個人情報盗難、掲載内容の改ざん、金銭的損害 | ホームページ管理者による最新セキュリティ対策、利用者による情報の見極め能力向上と不審な入力画面での情報入力回避 |
| 閲覧ソフトの操作 | 意図しないホームページへの接続、文書の保存、端末の乗っ取り、他の端末への攻撃 | ホームページ管理者による不正書き込み無効化、利用者による閲覧ソフトの設定見直しとセキュリティ強化 |
管理者の対策

多くの利用者が訪れる公開の場であるホームページの管理者は、悪意ある利用者による様々な攻撃から利用者を守るため様々な対策を行う必要があります。その中でも、近年多く見られるものの1つに、クロスサイトスクリプティングと呼ばれる攻撃があります。これは、略してエックスエスエス攻撃とも呼ばれます。この攻撃は、何も知らない利用者の書き込み内容に悪意のある命令を仕込み、その書き込みを見た他の利用者が意図せずその命令を実行してしまうことで被害を受けるというものです。
ホームページの管理者がこのエックスエスエス攻撃を防ぐには、利用者が入力した内容をそのまま表示するのではなく、適切な処理を行う必要があります。例えば、利用者が入力した内容に含まれる「<」や「>」といった命令に使われる記号を、命令として解釈されない形に変換する必要があります。この変換処理を「無害化処理」または「エスケープ処理」と呼びます。この処理を適切に行うことで、悪意のある命令が実行されるのを防ぐことができます。
また、ホームページを安全に保つためには、常に最新の状態を維持することも重要です。ホームページの仕組みを提供している会社は、システムの弱点が見つかった際に、その弱点を補うための修正内容を公開することがあります。管理者は、これらの修正内容を速やかに適用して、ホームページの安全性を高める必要があります。
さらに、ホームページ上で実行できる命令を制限する仕組みを導入することも有効な対策です。この仕組みは「コンテンツセキュリティポリシー」と呼ばれ、略してシーエスピーとも呼ばれます。この仕組みを使うことで、管理者が許可した命令のみを実行できるように制限し、悪意のある命令の実行を防ぐことができます。
これらの対策を組み合わせて行うことで、エックスエスエス攻撃による被害を大幅に減らすことができます。管理者はこれらの対策を適切に実施し、利用者が安心してホームページを利用できる環境を作る必要があります。
| 攻撃の種類 | 攻撃の内容 | 対策 |
|---|---|---|
| クロスサイトスクリプティング(XSS) | 悪意ある利用者が、他の利用者の書き込み内容に悪意のある命令を仕込み、その書き込みを見た他の利用者が意図せずその命令を実行してしまうことで被害を受ける攻撃。 |
|
利用者の対策

利用者側も、悪意のある書き込みによる被害から自らを守るための対策をしっかりと行うことが大切です。第一に、信頼できない、またはよく知らない情報発信元には、個人情報やパスワード、クレジットカード番号といった重要な情報を入力しないようにしましょう。巧妙に作られた偽の画面に情報を入力してしまうと、それらが盗み取られて悪用される危険性があります。発信元の信頼性を確かめるには、情報発信元の正式な連絡先を確認したり、その情報発信元に関する評判を調べたりするなどの方法があります。また、接続しようとしている情報発信元のインターネット上の住所をよく確認し、本物と偽物を見分けることも重要です。第二に、普段お使いの閲覧ソフトの設定内容を確認し、常に最新の状態に保つようにしましょう。閲覧ソフトには、悪意のある書き込みを防ぐための機能が備わっていることが多く、最新の状態を保つことで、新たな脅威への対策も有効になります。第三に、不審な接続先への誘導や、身に覚えのない電子手紙に添付された書類を開かないようにしましょう。これらは、悪意のある書き込みを仕掛けるための罠である可能性があります。発信元が不明な電子手紙や、内容に不審な点がある電子手紙は開かずに削除することが賢明です。また、接続先の情報発信元が不明な場合や、接続先のインターネット上の住所に不審な点がある場合は、接続しないようにしましょう。不用意に接続先をクリックしたり、添付書類を開いたりすることで、悪意のある書き込みを実行させてしまう危険性があります。これらの対策を普段から意識することで、悪意のある書き込みによる被害を未然に防ぐことに繋がります。
| 対策 | 詳細 |
|---|---|
| 信頼できない情報源への入力回避 | 個人情報、パスワード、クレジットカード番号等を信頼できない、またはよく知らない情報発信元に入力しない。偽画面に情報を入力すると盗難の危険性があるため、発信元の連絡先や評判を確認する。 |
| 情報発信元の住所確認 | 接続しようとしている情報発信元のインターネット上の住所をよく確認し、本物と偽物を見分ける。 |
| 閲覧ソフトの最新化 | 普段使う閲覧ソフトの設定内容を確認し、常に最新の状態を保つ。閲覧ソフトには悪意のある書き込みを防ぐ機能が備わっていることが多く、最新の状態を保つことで、新たな脅威への対策も有効になる。 |
| 不審な接続・添付ファイルの回避 | 不審な接続先への誘導や、身に覚えのない電子手紙に添付された書類を開かない。発信元が不明な電子手紙や、内容に不審な点がある電子手紙は開かずに削除する。接続先の情報発信元が不明な場合や、接続先のインターネット上の住所に不審な点がある場合は、接続しない。不用意に接続先をクリックしたり、添付書類を開いたりすることで、悪意のある書き込みを実行させてしまう危険性がある。 |
最新情報を確認

インターネットを取り巻く安全を脅かす様々な問題は、日々変化し続けています。そのため、常に最新の情報を把握し続けることが重要です。特に、クロスサイトスクリプティングと呼ばれる、略してエックスエスエス攻撃に関する情報は、常に更新されていくため、注意深く確認する必要があります。
安全に関する様々な情報を発信している、インターネット上の記事や、個人が発信する情報などを定期的に確認することで、攻撃の新しい方法や、それに対する対策方法を学ぶことができます。特に、よく利用する閲覧ソフトや、安全を守るための専用のソフトが提供する更新情報には常に気を配り、常に最新の状態を保つようにしましょう。そうすることで、新しく現れる脅威にも対応できる準備を整えることができます。
安全対策は、一度実施すればそれで終わりというものではありません。継続的に情報収集を行い、対策を実際に行うことが、安全なインターネット利用へと繋がります。家を守るための鍵をこまめに変えるように、インターネット上でも常に最新の対策を講じることが大切です。日々の心がけが、大きな危険から私たちを守ってくれるのです。
また、信頼できる情報源を見つけることも大切です。公的機関や有名な安全対策会社などが発信する情報を中心に確認することで、誤った情報に惑わされるリスクを減らすことができます。怪しい情報に騙されないように、情報の出所にも注意を払いましょう。
インターネットは便利な反面、危険も潜んでいます。最新の情報を常に確認し、適切な対策を講じることで、安全にインターネットを利用しましょう。
| 重要性 | 対策 |
|---|---|
| 常に最新の情報を把握し続ける | インターネット上の記事や個人が発信する情報などを定期的に確認する 利用する閲覧ソフトやセキュリティソフトの更新情報をチェックし、最新の状態を保つ |
| 攻撃の新しい方法や、それに対する対策方法を学ぶ | インターネット上の記事や個人が発信する情報などを定期的に確認する 利用する閲覧ソフトやセキュリティソフトの更新情報をチェックし、最新の状態を保つ |
| 継続的に情報収集を行い、対策を実際に行う | インターネット上の記事や個人が発信する情報などを定期的に確認する 利用する閲覧ソフトやセキュリティソフトの更新情報をチェックし、最新の状態を保つ |
| 信頼できる情報源を見つける | 公的機関や有名な安全対策会社などが発信する情報を中心に確認する |
