SDGs すべての人にやさしいデザイン、ユニバーサルデザイン
近年、街を歩けば見かけるようになり、商品にも取り入れられるなど、「みんなのための設計」という言葉をよく耳にするようになりました。しかし、この言葉の意味をきちんと理解している人は、どのくらいいるのでしょうか。「みんなのための設計」とは、生まれた時代や性別、障がいの有無、育った文化や国籍などに関係なく、あらゆる人が使いやすいように工夫された設計のことです。最近では、公共の場だけでなく、商品開発や情報提供など、様々な場面でこの考え方が取り入れられています。例えば、駅や商業施設などでよく見かけるスロープは、「みんなのための設計」の代表的な例です。車いすの人だけでなく、ベビーカーを押す人や大きな荷物を持つ人など、多くの人にとって移動が楽になります。また、色のコントラストがはっきりとした表示や、大きな文字を使った案内表示なども、視力の弱い人や高齢者にとって分かりやすい情報提供の一環です。「みんなのための設計」の目的は、単に特定の人々を支援することだけではありません。あらゆる人が、より快適に、より安全に、より便利に暮らせる社会を実現することです。例えば、自動ドアは、手を使うのが難しい人にとってはもちろん、荷物で手がふさがっている人にとっても便利です。音声案内は、視覚に障がいのある人だけでなく、画面を見ることが難しい状況にいる人にとっても役立ちます。このように、「みんなのための設計」は、特定の人のためだけでなく、結果としてすべての人にとっての暮らしやすさを向上させることにつながります。本稿では、この「みんなのための設計」の基本的な考え方や、関連する様々な考え方、そして私たちの生活にもたらす恩恵について、より詳しく説明していきます。これらを理解することで、「みんなのための設計」が、いかに私たちの社会にとって重要なものであるかを理解し、より良い社会の実現に向けて、私たち一人ひとりができることを考えていきましょう。
