Linux

記事数:(11)

IT活用

Linux:進化し続ける基本ソフト

時は1991年、まだパソコンが限られた人々の物であった時代。フィンランドの大学院生、リーナス・トーバルズ氏は、既存の基本ソフトに満足できず、もっと使いやすい基本ソフトを求めていました。氏は、既存のシステムを参考にしながら、自ら基本ソフトを作り出すという、大きな目標に挑戦することを決意します。開発は簡単ではありませんでしたが、氏は持ち前の情熱と探究心で、地道に作業を進めていきました。そしてついに、基本ソフトの原型となるものが完成したのです。しかし、氏はそこで満足するような人物ではありませんでした。氏は、より多くの人々に利用してもらい、共に改良していくという、当時としては画期的な方法を思いつきます。氏は、コンピューターを愛する人々が集う、インターネットという新たな場所に目をつけました。そして、自ら開発した基本ソフトの原型を公開し、世界中の人々に改良への協力を呼びかけたのです。この呼びかけは、世界中の技術者たちの心を掴みました。誰もが使える基本ソフトを作りたい、という氏の理念に共感した多くのボランティア開発者たちが、インターネットを通じて改良に貢献し始めました。こうして、世界中の技術者たちの知恵と努力が集結し、オープンソースと呼ばれる、新しい開発手法によるプロジェクトへと発展していったのです。数えきれないほどの改良が加えられ、基本ソフトは日々進化を続けました。リーナス・トーバルズ氏が生み出した基本ソフト、それは後に「Linux(リナックス)」と呼ばれるようになり、多くの人々の協力によって育て上げられた、他に類を見ない基本ソフトとして、世界中に広まっていったのです。
人材活用

LPICとデジタル化

Linux技術者認定試験、通称エルピックについて、より詳しくご説明します。エルピックとは、Linuxプロフェッショナルインスティテュートサーティフィケーションの正式名称を持つ、世界中で認められた資格試験です。この試験は、コンピューターの基本ソフトであるLinuxを使いこなす技術者の能力を測るもので、試験は日本語もしくは英語で受けることができます。エルピックは2001年から始まり、運営はカナダに拠点を置く非営利団体であるLinux技術者認定機関「エルピーアイ」が行っています。日本では2000年7月にエルピーアイの日本支部(特定非営利活動法人エルピーアイジャパン)が設立され、試験運営を担っています。エルピックの試験は、エルピックワンからエルピックスリーまでの三段階のレベルに分かれています。エルピックワンでは、Linuxとシステム管理の基礎知識を問います。エルピックツーでは、エルピックワンで問われる基礎知識に加え、システム管理やサーバー構築といった応用力を試す試験となっています。そして最難関のエルピックスリーでは、Linuxの専門家として求められる高度な専門知識を問う試験となっています。エルピックは、上位の試験を受けるには下位の資格取得が必須です。つまり、エルピックスリーを目指す場合は、エルピックワン、エルピックツーと順に受験していく必要があります。さらに、2018年3月からは、日本の市場に合わせた技術習得を目的とした、Linux技術者認定試験「リナック」も開始されました。リナックは、エルピックとは異なる試験体系を持ち、日本の企業ニーズに特化した実践的なスキル習得を目指せる試験として注目を集めています。
IT活用

通信経路を明らかにするtracertコマンド

「通信経路の調査」とは、端末と接続先の機器との間で、データがどのような道筋を通って送受信されているかを明らかにすることです。この調査を行うための便利な道具として、「経路追跡」という仕組みがあります。これは、ちょうど手紙を送る際に、発信元の郵便局から宛先の郵便局まで、どのような経路で手紙が運ばれていくかを追跡するようなものです。経路追跡では、「探査データ」と呼ばれる小さなデータのかたまりを、発信元の端末から宛先の機器に向けて送り出します。「探査データ」は、途中の通信機器に到達するたびに、その機器の情報を記録していきます。そして、最終的に宛先の機器に到達すると、それまで経由してきた通信機器のリストが、発信元の端末に送り返されます。このリストには、各通信機器の名前や住所に相当する情報が含まれています。これにより、データがどのような通信機器を経由して送受信されているかを、視覚的に把握することができます。例えば、東京から大阪への通信経路を調べると、東京、名古屋、京都、大阪といった主要都市の通信機器を経由していることが分かります。通信経路の調査は、通信の遅れや途切れの原因を特定する際に役立ちます。もし特定の区間で通信速度が遅くなったり、データが失われたりしている場合は、その区間の通信機器に問題がある可能性があります。また、通信経路を知ることで、より効率的な通信経路を選択することも可能です。例えば、通常利用している経路に障害が発生した場合、別の経路に切り替えることで、通信を継続することができます。このように、通信経路の調査は、安定した通信を維持するために欠かせない作業と言えるでしょう。
セキュリティ

システム管理の重要性:管理者権限を正しく理解する

計算機組織全体を管理する特別な許可のことを、管理者許可と呼びます。この許可を持つ利用者は、組織全体の様々な機能を扱うことができます。例えば、組織の設定を変えることや、新たな処理手順を入れること、利用者それぞれの記録を管理することなど、許可のない利用者ができない操作も実行可能です。管理者許可を持つ利用者は、組織全体の働きを左右する重要な役割を担います。組織を安定して動かすためには、管理者許可の利用状況を注意深く監視し、適切な管理を行う必要があります。もし、この許可が適切に管理されていないと、組織全体に思わぬ問題が発生する可能性があります。例えば、許可のない利用者が不正に侵入し、重要な情報を盗み出したり、組織の働きを妨害したりするかもしれません。多くの計算機組織では、管理者許可を複数人で共有することは推奨されていません。これは、問題が発生した場合に、誰が原因かを特定しにくくなるためです。また、許可を共有する人数が増えれば増えるほど、不正利用のリスクも高まります。特に「根っこ許可」と呼ばれる、最も強い管理者許可を持つ利用者は、組織の根幹部分を直接操作できるため、その取り扱いには細心の注意が必要です。小さなミスが組織全体に大きな影響を与える可能性があるため、操作を行う際には、慎重に確認を行い、必要に応じて他の利用者と相談しながら作業を進めることが重要です。不用意な操作は、組織全体を危険にさらす可能性があることを常に意識し、責任ある行動を心がける必要があります。計算機組織を安全に運用するためには、管理者許可を適切に管理し、その利用状況を常に監視することが不可欠です。組織の規模や特性に合わせて、適切な管理方法を検討し、実行していくことが重要となります。
IT活用

GDB:プログラムの不具合を見つける

「ジーディービー」とは、無料で利用できる、不具合を見つけるための道具です。これは「グヌー・プロジェクト」によって作られ、多くの「ユニックス」系の仕組み、特に「リナックス」では、最初から組み込まれています。プログラムが意図した通りに動かない時、その原因となる不具合(いわゆる虫)を見つけるのは、容易ではありません。「ジーディービー」という道具を使うと、プログラムの内部を詳しく調べることができ、問題のある箇所を特定し、修正することができます。これは、仕組みを作る上で非常に大切な作業であり、「ジーディービー」はこの作業の効率を大きく上げてくれます。具体的には、「ジーディービー」を使うことで、プログラムの実行を一時停止させたり、一行ずつ進めたり、特定の場所まで飛ばしたりすることができます。また、変数の中身を確認したり、変更したりすることも可能です。これらの機能によって、プログラムがどのように動いているのかを詳細に把握し、不具合の原因を特定することができます。さらに、「ジーディービー」は様々なプログラミング言語に対応しており、多様な開発環境で利用することができます。例えばC言語やC++言語、Java、Pythonなど、多くの言語で書かれたプログラムを調べることが可能です。そのため、多くの開発者にとって必須の道具となっています。「ジーディービー」は、一見すると複雑な道具に思えるかもしれません。しかし、基本的な使い方を覚えれば、誰でも簡単に使いこなせるようになります。使いこなせるようになれば、不具合を迅速に見つけ、修正することができるようになり、開発の速度と質を向上させることができます。そのため、開発者を目指す人は、ぜひ「ジーディービー」の使い方を学んでみることをお勧めします。
IT活用

異なる環境を自在に操るVMware

計算機の仮想化は、多くの利点をもたらす革新的な技術です。まるで影武者のように、一つの計算機の中に複数の計算機環境を作り出すことができます。従来は、一つの計算機に一つの処理手順しか入れることができませんでしたが、仮想化技術を使えば、一つの計算機の中に、まるでいくつもの独立した計算機が存在するかのように、複数の処理手順を同時に動かすことができます。まず、大きな利点の一つは、場所を取らないことです。複数の処理手順を使う場合、従来はそれぞれ専用の計算機が必要でした。そのため、計算機を置く場所の確保や、配線などの管理が大変でした。しかし、仮想化技術を使えば、一つの計算機で複数の処理手順を動かすことができるため、必要な計算機の台数を減らすことができ、場所を取らず、管理も容易になります。次に、費用の節約という利点があります。計算機の台数が減るということは、購入費用だけでなく、電気代などの維持費用も抑えることができます。さらに、処理手順ごとに計算機を用意する必要がないため、管理の手間も減り、人件費の削減にもつながります。古い処理手順を継続して利用する場合にも、仮想化は役立ちます。新しい計算機では動かない古い処理手順も、仮想化技術を使えば、まるで古い計算機上で動かしているかのように利用することができます。これにより、古い処理手順を使い続けるための特別な計算機を用意する必要がなくなり、費用や管理の手間を省くことができます。さらに、仮想化技術は試し作業や新しい仕組み作りにも役立ちます。実際に利用する環境と同じ処理手順の環境を仮想的に作り出すことで、安全に試し作業を行うことができます。これにより、新しい仕組みを導入する際の影響を事前に確認し、問題があれば修正することで、より安定した仕組み作りが可能になります。このように、仮想化は様々な場面で役立つ、大変便利な技術です。
IT活用

PowerShellで業務効率化

マイクロソフト社が開発した「PowerShell(パワーシェル)」は、従来のコマンドプロンプトを進化させた、新しい操作画面であり、作業を自動化する指示を記述するための言語でもあります。パソコンを操作するための指示を文字で入力する、という点では従来のコマンドプロンプトと同じですが、より多くの機能と柔軟性を備えています。Windows7以降のWindowsパソコンには、PowerShellが標準で搭載されています。つまり、既に多くの方がPowerShellを使える環境にあると言えるでしょう。さらに、Windowsだけでなく、LinuxやmacOSといった他の種類のパソコンにもPowerShellを導入することができるので、様々な環境で活用できます。PowerShellもコマンドプロンプトと同様に、文字を入力してパソコンを操作する画面ですが、その操作方法は大きく異なります。コマンドプロンプトは、入力した指示をそのままパソコンのシステムに伝えていましたが、PowerShellは「コマンドレット」と呼ばれる小さな指示の集まりを使って操作します。このコマンドレットは「動詞-名詞」という分かりやすい名前の付け方をしているため、専門的な知識を持たない事務員やパソコンに詳しい一般の方でも比較的簡単に覚え、使いこなすことができます。例えば、ファイルをコピーするコマンドレットは「Copy-Item」といった具合です。PowerShellの大きな特徴の一つは、指示をまとめて記述し、自動的に実行させることができる点です。これは「スクリプト」と呼ばれ、繰り返し行う作業や複雑な作業を自動化することで、作業効率を大幅に向上させることができます。また、PowerShellは.NET Frameworkという技術基盤の上に構築されているため、他のWindowsアプリケーションとの連携も容易です。これにより、様々なシステム管理作業をPowerShellで一元管理することが可能になります。このようにPowerShellは、従来のコマンドプロンプトよりも強力で柔軟な機能を備えており、システム管理を効率化するための心強い味方と言えるでしょう。
IT活用

パッケージの多様な意味:ITにおける3つの視点

箱入りの準備済みの道具のようなものが、いわゆるパッケージソフトです。昔は、薄くて四角い記録板や輝く円盤に収められて、お店で売られていました。最近は、小さな指先ほどの入れ物や、見えない形で受け渡されることも多くなりました。パッケージソフトの良いところは、買ったその場で使い始められる手軽さです。必要な物は全て揃っているので、初めての人でも簡単に使い始めることができます。形ある物として手元に残るので、自分の物だという満足感も味わえます。一方で、一度買ってしまうと、中身を新しくするのが難しいという面もあります。新しい型が出た時は、買い替えが必要になることもあります。そのため、いつも最新の機能を使いたい人にとっては、少し不便かもしれません。また、常に繋がって使えるものや、空に浮かぶ倉庫のような場所に置いておくものと比べると、値段が高くなる傾向があります。例えば、子供の遊び道具を想像してみてください。お店で売られている、箱に入ったおもちゃは、パッケージソフトのようなものです。箱を開ければすぐに遊べますが、遊びの内容は変わりません。新しい遊びがしたければ、新しいおもちゃを買わなければなりません。一方、公園の遊具は、いつも同じ場所にありますが、誰でも自由に遊べます。新しい遊具が設置されることもありますが、その場合は追加料金はかかりません。このように、パッケージソフトとオンライン型やクラウド型のソフトは、おもちゃと遊具のような違いがあると言えるでしょう。手軽さと所有感を重視するならパッケージソフト、最新機能と価格を重視するならオンライン型やクラウド型がおすすめです。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選びましょう。
IT活用

アンドロイド:携帯端末の頭脳

携帯電話やタブレットといった、持ち運びできる情報機器で使われている基本ソフト「アンドロイド」は、米国のグーグル社によって開発されました。パソコンで例えるなら、ウィンドウズやマックオーエスのようなもので、機器を動かすための土台となる重要な役割を担っています。アンドロイドには大きな特徴がいくつかありますが、中でも特筆すべきは多くの機器メーカーが採用できる「オープンソース」という仕組みで提供されている点です。これは、設計図を公開し、誰でも自由に改変・利用できるようにするということです。このオープンソース化によって、様々なメーカーがアンドロイドを搭載した多種多様な機器を開発、販売することが可能となりました。例えば、あるメーカーは高性能な写真撮影機能に特化した携帯電話を、別のメーカーは防水機能に優れたタブレットを開発するなど、各社がそれぞれの強みを生かした製品を世に送り出すことができます。このような自由度の高さが、アンドロイドの普及を大きく後押しした要因の一つと言えるでしょう。世界中で様々なメーカーがアンドロイド端末を開発・販売することで、利用者は自分の好みに合った製品を選ぶことができるようになり、結果としてアンドロイドは世界中で広く使われる基本ソフトへと成長を遂げたのです。現在、アンドロイドは携帯電話やタブレットだけでなく、家電製品や自動車など、様々な機器に搭載され始めています。例えば、インターネットに接続できる冷蔵庫や、音声操作で様々な機能を制御できる自動車などが既に登場しています。今後、アンドロイドは私たちの生活をより便利で豊かにするプラットフォームとして、更なる進化を遂げていくことが期待されます。多様な機器がアンドロイドを通じて繋がり、情報を共有することで、これまでにない新しいサービスや体験が生まれる可能性を秘めていると言えるでしょう。
IT活用

ウィジェット:手軽に情報を表示

携帯電話や計算機の画面に、よく使う小さな機能を置いておくことを考えたことはありませんか?それが「ウィジェット」です。まるで机の上に時計やカレンダーを置くように、携帯電話や計算機の画面に置いて使えます。ウィジェットには様々な種類があります。例えば、時計や天気予報、最新のニュース、今日の予定といったものが代表的です。これらの機能を使う際に、いちいちそれぞれの応用処理を起動する必要はありません。画面を一目で見るだけで情報が確認できる手軽さが、ウィジェットの大きな魅力です。ウィジェットは、使う人の好みに合わせて自由に調整できます。例えば、ウィジェットの種類の追加や削除はもちろん、画面に表示する大きさや置く場所も自由に設定できます。よく確認する情報は目立つ大きなウィジェットにして見やすい場所に置き、あまり使わないものは小さなウィジェットにして隅に配置するなど、自分にとって一番使いやすいようにカスタマイズできます。また、機能性だけでなく見た目にもこだわりたい人は、自分の好きなウィジェットを並べて画面を美しく飾ることも可能です。このようにウィジェットは、携帯電話や計算機をより便利に、より使いやすくしてくれる、小さなながらも大きな役割を担う機能と言えるでしょう。
IT活用

ネットワーク診断の必需品:Netstatコマンド

{網の目のように繋がる情報の通り道、これをうまく管理するためには、その状態をきちんと把握することが大切です。}そのために役立つのが「網の状態を統計で見せる」ための道具です。これは、情報の通り道で今どんなやり取りが行われているのかを、一覧にして見せてくれる便利な道具です。この一覧表には、様々な情報が詰まっています。例えば、どの相手とどんな種類の繋がりを持っているのか、どの窓口(ポート)を使って情報のやり取りをしているのか、といったことが分かります。まるで、健康診断のように情報の通り道の状態を細かく調べることができるのです。この道具を使うことで、情報の通り道で起きている様々な問題を見つけ出すことができます。例えば、情報の通り道が遅くなっている、繋がりがうまくいかないといった場合、原因を探る手がかりになります。また、本来開けてはいけない窓口が不正に開いていないか、怪しい相手と繋がっていないか、といったことも確認できます。これは、情報の通り道を安全に保つ上で非常に重要です。情報の通り道を管理する人にとって、この道具は欠かせないものと言えるでしょう。定期的にこの道具を使って情報の通り道の状態をチェックすることで、問題を早期に発見し、適切な対策を講じることが可能になります。これにより、情報の通り道を安全かつ円滑に運用していくことができるのです。