IT活用 業務効率化の鍵、シェアードサービスとは
複数の会社で構成される企業集団において、事務などの共通業務を一括して行う仕組みを、共同利用事務サービスと言います。これは、各社が別々に抱えていた総務、人事、経理、法務といった部署を、一つの組織にまとめて運営する取り組みです。各社それぞれが個別にこれらの業務を行うよりも、まとめて行う方が無駄がなくなり、経費の節約や仕事の質を高めることが期待できます。従来は、各社が独自のやり方で、それぞれの事務システムを導入し、管理していました。しかし、共同利用事務サービスでは、業務の手順を統一し、共通のシステムを使って一元的に管理します。これにより、全体的な効率が向上します。例えば、同じシステムを使うことで、操作方法の習得にかかる時間や費用を削減できます。また、データの入力や管理も一元化されるため、情報の共有がスムーズになり、意思決定のスピードアップにもつながります。これまで各社に分散していた担当者が一箇所に集まることで、専門性を高めることも可能です。特定の業務に特化した担当者が育成され、質の高いサービス提供が可能になります。例えば、複雑な税務処理や法務相談に専門的に対応できるようになります。各社は、共同利用事務サービスによって生まれた時間や費用を、本来の事業活動に集中させることができます。その結果、企業集団全体の競争力の向上につながると期待されます。例えば、新しい商品やサービスの開発、顧客満足度の向上、市場開拓といった活動に、より多くの資源を投入できるようになります。
