データ活用 ユークリッド距離:データ分析の基本
ユークリッド距離とは、平面や空間上にある二つの点の間の、まっすぐな距離のことです。私たちの日常で、ごく自然に感じている距離の考え方と言えるでしょう。たとえば、地図上で二つの場所の最短距離を知りたいとき、あるいは部屋の中で二つの物の間隔を測りたいとき、無意識のうちにユークリッド距離の考え方を用いています。この距離の測り方は、私たちが目で見て理解しやすい二次元や三次元の空間だけでなく、もっと多くの次元を持つ空間にも当てはめることができます。多くの次元を持つ空間と聞くと難しく感じるかもしれませんが、たくさんの種類の情報を持つデータを扱うときには、この考え方が役に立ちます。例えば、あるお店の顧客の年齢、収入、過去の買い物といった複数の情報を持つ場合、それぞれの顧客は多くの次元を持つ空間の中の点として表すことができ、顧客同士の似ている度合いをユークリッド距離を使って測ることができます。具体的には、二次元平面上の二点間のユークリッド距離は、ピタゴラスの定理を使って計算できます。二点の座標をそれぞれ(x1, y1)と(x2, y2)とすると、二点間の距離は√((x2-x1)^2 + (y2-y1)^2)で求められます。これは、二点を結ぶ線分を斜辺とする直角三角形を考え、その直角を挟む二辺の長さをそれぞれx座標の差とy座標の差とすることで、斜辺の長さ、つまり二点間の距離を求めていることになります。三次元空間の場合も同様に、z座標の差も加えて計算することで、二点間の距離を求めることができます。このように、ユークリッド距離は、データ分析や機械学習の分野で、データ間の類似度を測る基本的な指標として広く使われています。例えば、顧客のグループ分けや、商品の推薦など、様々な場面で応用されています。ユークリッド距離は、直感的に理解しやすく、計算も比較的簡単であるため、データ分析の入門として最適な概念と言えるでしょう。
