WEBサービス プラットフォーマーの功罪
近ごろ、情報技術のめざましい進歩によって、世界経済を大きく左右する巨大企業が目立つようになりました。これらは「基盤を作るもの」とも呼ばれ、網の目を介して様々な役務を供給し、私たちの暮らしに深く入り込んでいます。例えば、調べ物をすれば必要なことがすぐに分かり、欲しい品物があればすぐに買い求められます。人と人との繋がりも容易になり、世界中の人々と気軽にやり取りできるようになりました。日々の暮らしを便利で豊かなものにしてくれる側面があることは間違いありません。インターネットで買い物をしたり、遠く離れた家族と顔を合わせたり、娯楽を楽しんだり、これらは全て基盤を作るもののおかげです。かつては考えられなかったような便利な暮らしが実現しています。しかし、その影響力の大きさゆえ、様々な問題点も指摘されています。例えば、あまりに多くの個人情報が集まり、適切な管理がなされるのか、個人のプライバシーが守られるのかという不安の声が上がっています。また、中小の商店は競争に敗れ、仕事を失う人も出てきています。情報技術の恩恵を受けられる人とそうでない人の差が広がり、社会全体の格差拡大につながる懸念も存在します。さらに、基盤を作るものが提供する情報は必ずしも正しいとは限りません。真偽不明な情報や偏った意見が拡散し、社会に混乱をもたらす可能性も否定できません。また、私たちの行動や好みは常に記録され、分析されています。その結果、私たちの思考や行動が基盤を作るものによって操作されているのではないかという疑問も生まれています。私たちは基盤を作るものの恩恵を享受しつつも、その良い面と悪い面を冷静に見極め、適切な関わり方を考える必要があります。巨大企業の台頭は、社会全体の在り方を問う、大きな課題と言えるでしょう。
