IT活用 システム設計:見た目と中身の設計
建造物を建てる際に設計図が不可欠であるように、情報処理の仕組みを作る際にも設計は欠かせません。設計とは、どのような仕組みを作るのか、どのように動かすのかを具体的に決める大切な作業です。しっかりとした設計がなければ、使い勝手の悪い仕組みになったり、作り途中で問題が起きたりする危険性が増します。いわば、仕組み作りの成否を決める重要な役割を担っていると言えるでしょう。設計作業では、利用者の求めに的確に応え、仕組みの働きや性能、使いやすさなどを考えながら、仕組みの全体像を描き出していきます。具体的には、どのような情報をどのように扱うのか、どのような処理を行うのか、画面表示や操作方法はどうするのかなどを細かく決めていきます。まるで、家の設計図に部屋の配置や窓の大きさ、電気配線などを書き込むように、情報処理の仕組みの細部までを設計図に落とし込んでいくのです。良い設計とは、利用者の求めることを満たすだけでなく、変更や改良がしやすい、他の仕組みと組み合わせやすい、安全で安定しているといった特徴も備えている必要があります。将来の拡張性や保守性を考慮した設計を行うことで、長く使い続けられる仕組みを作ることが可能になります。設計作業は、利用者と作り手の橋渡し役でもあります。利用者の思い描く理想を現実的な形にするために、技術的な知識を用いて具体的な計画を立て、作り手に伝えます。この過程で、利用者と作り手の間で認識のずれがないかを確認し、互いに理解を深めながら作業を進めることが重要です。このように、設計は情報処理の仕組み作りにおいて、品質や費用、納期などを左右する極めて重要な役割を担っているのです。
