セキュリティ 巧妙化する脅威:エモテットの正体
巧妙な偽装メールを使ってパソコンに侵入してくるのがエモテットの特徴です。多くの場合、取引先や知り合いからのメールに見せかけて送られてきます。実在する人物の名前を使って、あたかも普通の返信のように装うことで、受信者を騙そうとします。メールの本文も日常的なやり取りのように書かれているため、受信者は怪しいメールだと気づかずに添付ファイルを開いたり、本文中のリンクをクリックしたりしてしまうのです。こうしてエモテットはパソコンに感染します。メールの内容は、請求書や領収書、送付状といったビジネスに関連するものから、挨拶状やお知らせなど、様々なパターンがあります。件名も受信者の興味を引くようなものが使われるため、ついつい開いてしまう人が多いのです。さらに厄介なことに、エモテットは感染したパソコンからメールアドレス帳の情報を盗み取ります。そして、盗み取った情報を使って、そのパソコンの持ち主の知り合いに同じような偽装メールを送信し、感染を広げていくのです。あたかも信頼できる相手から送られてきたかのように見えるため、多くの人が騙されてしまいます。このようにして、まるで鎖のように次々と感染を広げていくため、一度感染が始まると、あっという間に多くのパソコンに被害が及ぶ可能性があります。エモテットの感染を防ぐためには、メールの送信元を注意深く確認することが大切です。少しでも怪しいと感じたら、添付ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりせず、送信者に直接連絡を取ってメールの真偽を確認しましょう。また、セキュリティソフトを常に最新の状態に保ち、定期的にウイルススキャンを行うことも重要です。これらの対策をしっかりと行うことで、エモテットの感染リスクを低減することができます。
