サブネットマスクでネットワークを分割

デジタル化を知りたい
先生、サブネットマスクってなんですか?IPアドレスと何か関係があるって聞いたんですけど…

デジタル化研究家
そうだね、関係があるよ。IPアドレスは、家を特定するための住所のようなものだとすると、サブネットマスクは町内会を示すものなんだ。大きな町内会の中に、いくつかの小さな町内会があるのをイメージしてみて。

デジタル化を知りたい
町内会ですか?でも、どうして町内会に分ける必要があるんですか?

デジタル化研究家
町内会に分けることで、例えば、回覧板をその町内会だけに配ったり、防犯の取り組みをその町内会だけで行うことができるよね。同じように、ネットワークを小さなグループに分けることで、通信を制限したり、管理しやすくしたりできるんだよ。そのグループ分けに使うのがサブネットマスクなんだ。
サブネットマスクとは。
インターネットや会社のネットワークなど、複数の機器がつながる仕組みの中では、それぞれの機器を数字で管理しています。この数字のことをIPアドレスといい、3桁の数字が4組でできています。このIPアドレスの中には、ネットワーク全体の住所を表す部分と、個々の機器の住所を表す部分があります。この2つの部分を区別するために使われる数字がサブネットマスクです。サブネットマスクを使うことで、大きなネットワークを小さなグループに分けることができます。この小さなグループのことをサブネットといいます。サブネットを使うことで、特定のグループ内だけで情報のやり取りを制限し、セキュリティを高めることができます。
ネットワークの住所表示

繋がった機械同士がやり取りをする世界、例えば世界規模の網の目や会社の中の網の目では、それぞれの機械を見分ける方法が必要です。その見分け方となるのが、網の住所にあたるものです。この網の住所は、3つの数字の組が4つ集まったもので、繋がった機械一つ一つに割り振られます。まるで家の住所のように、この網の住所を使って、情報は正しい行き先に届けられます。例えば、手紙を出す時に住所が必要なのと同じように、網の世界でも情報のやり取りにはこの網の住所が欠かせません。
この網の住所は、大きく2つの部分に分かれています。一つは、繋がった機械全体が属する網の部分を示す住所です。もう一つは、その網の中で、それぞれの機械を見分けるための住所です。これは、家の住所が都道府県と番地に分かれているのと同じような仕組みです。都道府県名で大きな地域を特定し、番地でその地域の中の特定の家を特定するように、網の住所も全体を示す部分と個々の機械を示す部分に分かれています。このように、網の住所を2つに分けることで、膨大な数の機械が繋がっている網の中でも、それぞれの機械を間違いなく見分けることができます。例えば、世界規模の網の中の特定の会社、そしてその会社の中の特定の機械、といった具合に絞り込んでいくことができます。
さらに、この網の住所は、管理を容易にするために階層構造を持っています。大きな網の中に小さな網がいくつも含まれており、それぞれの小さな網に住所が割り当てられます。このように階層化することで、住所の割り当てや管理を効率的に行うことができます。また、網の一部に問題が発生した場合でも、その影響範囲を限定しやすくなります。この階層構造は、住所の体系的な管理を可能にし、網全体の安定性と効率性を向上させる上で重要な役割を果たしています。

サブネットマスクの役割

情報通信網の住所にあたるものが、よく知られたIP住所です。このIP住所は、建物で例えるなら、都道府県、市町村、番地のように階層構造を持っています。そして、この住所のどの部分がネットワークを示し、どの部分が個々の機器を示すのかを振り分けるのが、サブネットマスクの役割です。
サブネットマスクもIP住所と同じく、3桁の数字4組で表現されます。例えば、「255.255.255.0」のような形です。この数字の並びが、ネットワークの住所と機器の住所の境界線を定めます。具体的には、「255.255.255.0」の場合、IP住所の最初の3つの数字の組がネットワークの住所、最後の1つの数字の組が機器の住所を示します。
この仕組みは、大きな建物のフロアマップに例えることができます。フロアマップには、各階にどの部署があるのかが示されています。サブネットマスクは、まさにこのフロアマップのように、情報通信網の中で、どの部分がどのネットワークに属するのかを示す役割を果たします。
サブネットマスクを用いることで、管理者は大きなネットワークを小さな区画(サブネット)に分割することができます。これは、建物をフロアごとに分けて管理するようなものです。それぞれの区画内で通信を管理することで、通信の効率を高めたり、安全性を高めたりすることが可能になります。例えば、ある部署内だけで使うプリンターは、その部署のネットワークだけに接続を限定することで、他の部署からのアクセスを防ぎ、安全性を高めることができます。また、各区画に割り当てる機器の数を制限することで、通信の混雑を防ぎ、通信速度を維持することもできます。このように、サブネットマスクは、情報通信網を効率的かつ安全に運用するために重要な役割を担っています。
| 概念 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| IPアドレス | 情報通信網上の住所。 都道府県、市町村、番地のように階層構造を持つ。 |
– |
| サブネットマスク | IPアドレスのどの部分がネットワークを示し、どの部分が個々の機器を示すかを振り分ける。 ネットワークと機器の住所の境界線を定める。 |
255.255.255.0 |
| サブネットマスクの役割 | ネットワークの住所と機器の住所を区切る。 大きなネットワークを小さな区画(サブネット)に分割する。 |
255.255.255.0 の場合、IPアドレスの最初の3つの数字の組がネットワークの住所、最後の1つの数字の組が機器の住所。 |
| サブネット化のメリット | 通信の効率を高める。 セキュリティを向上させる。 通信の混雑を防ぎ、通信速度を維持する。 |
部署内プリンターへのアクセス制限 |
サブネット分割の利点

計算機でつながる網目をより小さな網目の集まりに分けることを「網目分割」と言います。この網目分割には、様々な良い点があります。
まず、網目全体の混雑を和らげ、流れを良くすることが挙げられます。大きな網目では、たくさんの情報が行き交うため、渋滞が発生し、情報の伝達が遅くなります。網目分割を行うことで、それぞれの小さな網目内での情報の流れが限定され、全体の速度が向上します。これは、大きな都市をいくつかの区に分けることで、交通の流れをスムーズにすることと似ています。それぞれの区の中では交通量は少なく、全体として見ると移動が速くなるのです。
次に、安全性を高める効果があります。それぞれの小さな網目ごとに、入ることを許可する計算機と拒否する計算機を設定できます。これにより、許可されていない計算機からの侵入や、悪い情報を持った計算機の拡散を防ぐことができます。これは、建物の中に複数の部屋を作り、それぞれの部屋に入るための鍵を別々にするようなものです。許可された人だけが特定の部屋に入れることができるため、建物の安全性が保たれます。
さらに、管理がしやすくなるメリットもあります。大きな網目を小さな網目に分割することで、それぞれの網目を担当する管理者を置くことができます。それぞれの管理者は、担当する網目内の計算機や情報の管理に集中できます。全体を一人で見守るよりも、それぞれが自分の持ち場を守る方が、効率的で確実です。これは、大きな組織を複数の部署に分けて管理するのと同じです。それぞれの部署には責任者がおり、部署の業務を管理することで、組織全体の運営がスムーズになります。
このように、網目分割は、流れの改善、安全性の向上、管理の効率化といった多くの利点をもたらします。計算機の網目が大きくなり、複雑になるほど、網目分割の重要性は増していきます。
| メリット | 説明 | 例え |
|---|---|---|
| 網目全体の混雑を和らげ、流れを良くする | 大きな網目では、たくさんの情報が行き交うため、渋滞が発生し、情報の伝達が遅くなります。網目分割を行うことで、それぞれの小さな網目内での情報の流れが限定され、全体の速度が向上します。 | 大きな都市をいくつかの区に分けることで、交通の流れをスムーズにすることと似ています。それぞれの区の中では交通量は少なく、全体として見ると移動が速くなるのです。 |
| 安全性を高める | それぞれの小さな網目ごとに、入ることを許可する計算機と拒否する計算機を設定できます。これにより、許可されていない計算機からの侵入や、悪い情報を持った計算機の拡散を防ぐことができます。 | 建物の中に複数の部屋を作り、それぞれの部屋に入るための鍵を別々にするようなものです。許可された人だけが特定の部屋に入れることができるため、建物の安全性が保たれます。 |
| 管理がしやすくなる | 大きな網目を小さな網目に分割することで、それぞれの網目を担当する管理者を置くことができます。それぞれの管理者は、担当する網目内の計算機や情報の管理に集中できます。 | 大きな組織を複数の部署に分けて管理するのと同じです。それぞれの部署には責任者がおり、部署の業務を管理することで、組織全体の運営がスムーズになります。 |
サブネットマスクの表現方法

網の区切りを示す情報であるサブネットマスクには、幾つかの書き表し方があります。よく見かけるのは「255.255.255.0」のような、点を挟んで4つの数字を並べた書き方です。これは、それぞれの数字が8個の0と1の並び方で表現されており、全体で32個の0と1の並びで網の繋がり方を決めています。
もう一つの書き方は、CIDR表記と呼ばれるものです。これは、例えば「/24」のように、「/」記号の後に数字を一つ書く方法です。この数字は、網の住所を示す部分の長さを表しています。「/24」であれば、最初の24個の0と1が網の住所を示し、残りの8個がその網の中での機器の住所を示す部分になります。この「/24」は、先ほどの「255.255.255.0」と同じ意味になります。
CIDR表記の利点は、書き方が短く分かりやすいことです。例えば「/25」と「/24」を比べると、数字が1つ違うだけで、網の大きさが半分になることがすぐに分かります。これは地図の縮尺に似ています。縮尺の数字が大きいほど、狭い範囲を示すのと同じように、CIDR表記の数字が大きいほど、網の範囲は狭くなります。つまり、使える機器の数は少なくなります。このように、CIDR表記を使うことで、網の大きさを直感的に捉えることが容易になります。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| サブネットマスク | 網の区切りを示す情報 |
| ドット記法 | 例:255.255.255.0 4つの数字をドットで区切り、各数字は8ビット(0と1の並び)で表現。全体で32ビットで網の繋がり方を決める。 |
| CIDR表記 | 例:/24 “/”記号の後に数字を一つ書く。数字は網の住所を示す部分の長さ(ビット数)を表す。 |
| CIDR表記 /24 の例 | 最初の24ビットが網の住所、残りの8ビットが網内の機器の住所を示す。 |
| CIDR表記の利点 | 書き方が短く分かりやすい。 数字が大きいほど網の範囲は狭く(使える機器の数は少なく)なる。 網の大きさを直感的に捉えやすい(地図の縮尺のようなもの)。 |
| /24 と /25 の比較 | /25 の方が網の範囲が狭い(/24 の半分)。 |
適切なサブネット設計の重要性

組織の計算機網をきちんと動かすには、適切な小区画分けの設計が欠かせません。これは、都市計画で道路や建物の配置を綿密に計画するのと同じくらい大切です。よく練られた設計がないと、道路が混雑したり、災害時に避難路を確保できなかったりするのと同様に、計算機網でも様々な問題が発生します。
小区画分けを設計する際には、まず組織の規模や将来の拡張計画を考えなければなりません。小さな組織であれば、広い小区画で十分かもしれませんが、将来的な利用者の増加や新しい機器の導入を見据えている場合は、小区画を細かく分けておく必要があります。そうでないと、後々網の再構築が必要になり、多大な時間と費用がかかってしまいます。
安全対策の面でも、小区画分けは重要です。小区画を適切に設定することで、各区画へのアクセスを制限し、不正アクセスやウィルス感染などの被害を最小限に抑えることができます。例えば、重要な情報を扱う区画は、他の区画から隔離することで、セキュリティを強化できます。これは、都市計画で特定の地域へのアクセスを制限するのと似ています。
さらに、計算機網の性能にも影響します。小区画を適切に分割することで、各区画の負荷を分散し、網全体の速度低下を防ぐことができます。もし、すべての機器が同じ小区画に接続されていると、通信が集中し、網全体が遅くなってしまいます。これは、都市計画で特定の道路に交通が集中し、渋滞が発生する状況に似ています。
このように、適切な小区画分けの設計は、計算機網の安定運用、安全確保、そして快適な利用環境を実現するために不可欠です。将来を見据えた計画と、安全対策への配慮、そして性能への影響を考慮しながら、最適な設計を行う必要があります。計算機網は組織の活動を支える重要な基盤であり、その安定運用は組織の成功に直結します。適切な小区画分け設計は、その基盤を支える重要な要素と言えるでしょう。

