共同設置で変わるビジネス

デジタル化を知りたい
先生、「コロケーション」って、何のことですか?難しそうです。

デジタル化研究家
簡単に言うと、複数の会社がサーバーや通信機器を置くための共同の場所だよ。必要な設備も全部用意されているんだ。

デジタル化を知りたい
共同の場所…というと、レンタルサーバーみたいなものですか?

デジタル化研究家
レンタルサーバーとは少し違うね。レンタルサーバーはサーバー自体を借りるけど、コロケーションは場所と設備を借りて、自分たちのサーバーを持ち込むんだよ。大きな建物でサーバー管理を行うデータセンターもコロケーションサービスの一つだよ。
コロケーションとは。
複数の会社などが、自分たちのコンピューターや通信機器を同じ建物に一緒に置くことを『共同設置』と言います。この建物を提供する会社は、機器を置く場所だけでなく、インターネット回線や電気、冷房などの設備も用意して、安定して使えるようにしています。このようなサービスを『共同設置サービス』または『機器保管サービス』と呼びます。たくさんのコンピューターを管理している大きな施設である『データセンター』も、この共同設置サービスの一つです。
共同設置とは

共同設置とは、複数の会社が、計算機や通信機器といった情報をやり取りするための設備を、同じ場所に置いて共同で使う仕組みのことです。まるで大きな集合住宅のように、一つの建物の中に各会社専用の区画が用意されています。それぞれの区画には、計算機を安定して動かすために必要な電力や、温度を一定に保つための設備が整っています。さらに、速くて信頼できる情報通信網への接続も提供されます。
このサービスを使うことで、会社は自前で情報処理のための建物を建てるよりも安く、質の高い環境を手に入れることができます。特に、情報通信の技術にお金をたくさんかけられない中小企業にとって、共同設置は大きな利点となります。高額な設備投資を抑えつつ、安定した体制で仕事を続けられるため、事業の成長を速めるための強力な手段となります。
共同設置の仕組みをもう少し詳しく見てみましょう。建物全体は、専門の会社が管理・運営しています。この会社は、建物の安全を守るだけでなく、電力や空調設備の維持、情報通信網の管理といった、様々なサービスを提供します。利用する会社は、必要な区画の広さと、それに応じたサービス内容を選び、契約を結びます。自社で設備を持つ場合に比べて、管理の手間や費用を大幅に削減できることが、共同設置の大きな魅力です。
さらに、共同設置は災害対策としても有効です。専門の会社が管理する建物は、地震や火災などの災害に備えた設備が整っていることが多く、万一の事態が発生した場合でも、重要な情報を守ることができます。このように、共同設置は、コスト削減、安定運用、災害対策といった多くの利点を提供し、様々な会社にとって魅力的な選択肢となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 複数の会社が情報処理設備を共同で利用する仕組み |
| 設備 | 電力、空調、情報通信網など |
| メリット |
|
| 管理・運営 | 専門の会社が建物全体と設備、サービスを提供 |
| 利用方法 | 必要な区画とサービスを選択し契約 |
| 特に有効な対象 | 情報通信への投資が難しい中小企業 |
共同設置の利点

共同設置(きょうどうせっち)には、企業にとって多くのメリットがあります。まず、自社で情報処理設備を収容する建物を建て運用する場合に比べて、費用を大幅に抑えることができます。建物の建設費や、設備の購入費、日々の維持管理にかかる費用、そして運用に必要な人材にかかる費用などを削減することができ、限られた経営資源を本来の事業活動に集中投下することが可能になります。
また、情報処理設備の運用や管理に精通した専門家が運営する施設を利用することで、高い安全性を確保した、安定した稼働環境を得ることができます。停電や災害時にも対応できる設備が整っており、事業の継続性を高めることにも繋がります。情報処理設備を収容する建物を自社で用意する場合には、こうした災害対策設備を整備するために多額の投資が必要となりますが、共同設置であれば、そうした負担を軽減できます。
さらに、共同設置サービスを提供する事業者は、高速な情報通信網を提供している場合が多く、通信速度の向上も期待できます。これにより、利用者へのサービス品質向上や、社内業務の効率化にも繋がります。また、複数の事業者が同じ場所に情報処理設備を設置することで、事業者間連携による新たな事業展開の可能性も生まれます。共同設置は、費用対効果の向上だけでなく、事業継続性の確保、新たなビジネスチャンスの創出など、多様な利点をもたらす有効な手段と言えるでしょう。
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 費用の削減 | 建物建設費、設備購入費、維持管理費、人件費などを削減し、経営資源を本来の事業活動に集中投下できる。 |
| 高い安全性と安定稼働 | 専門家による運用管理、停電・災害対策設備により、事業継続性を高める。 |
| 高速な情報通信網 | 通信速度の向上により、サービス品質向上や社内業務の効率化に繋がる。 |
| 新たな事業展開の可能性 | 複数事業者間の連携による新たなビジネスチャンス創出。 |
共同設置の種類

共同設置サービスは、企業の情報システム機器を外部のデータセンターに設置するサービスで、様々な種類があります。まず、サービスの提供範囲に着目すると、大きく二つの種類に分けることができます。一つはスペースのみを提供するシンプルなサービスです。これは、データセンター内の決められた区画を借りて、自社の機器を設置・管理する形態です。もう一つは機器の設置場所だけでなく、運用や保守まで含めた包括的なサービスです。これは、専門の技術者がサーバーの監視や障害対応、システムの更新作業などを行い、利用者は運用管理の負担を軽減できます。
次に、提供されるスペースの規模に着目すると、こちらも複数の種類があります。機器の設置台数が少ない場合は、ラックと呼ばれる棚の一部を借りる「ラック単位」のサービスが適しています。機器が増えてくると、ラックを複数まとめて囲う「ケージ単位」のサービスが選ばれます。さらに大規模なシステムの場合は、データセンター内の一室を借りる「部屋単位」のサービスを選ぶことができます。このように、共同設置サービスは、システムの規模に合わせて柔軟に選択できることが大きな利点です。
近年では、共同設置サービスとクラウドサービスを組み合わせた新しいサービスも登場しています。従来のデータセンターとクラウドサービスを連携させることで、両方の利点を活かしたシステム構築が可能になります。例えば、重要なデータを安全性が高いデータセンターに保管し、処理能力が必要な作業はクラウドサービスに任せるといった使い分けができます。このようなハイブリッド型の利用は、今後の情報システム運用において、ますます重要になっていくと考えられます。
| 分類 | 種類 | 説明 |
|---|---|---|
| 提供範囲 | スペースのみ | データセンター内の決められた区画を借りて、自社の機器を設置・管理する形態 |
| 包括的サービス | 機器の設置場所だけでなく、運用や保守まで含めたサービス。専門の技術者がサーバーの監視や障害対応、システムの更新作業などを行い、利用者は運用管理の負担を軽減できる | |
| スペース規模 | ラック単位 | ラックと呼ばれる棚の一部を借りる。機器の設置台数が少ない場合に適している |
| ケージ単位 | ラックを複数まとめて囲う。機器が増えてきた場合に選ばれる | |
| 部屋単位 | データセンター内の一室を借りる。大規模なシステムの場合に選ぶことができる | |
| 近年登場のサービス | ハイブリッド型 | 共同設置サービスとクラウドサービスを組み合わせたサービス |
| クラウド連携 | 従来のデータセンターとクラウドサービスを連携させることで、両方の利点を活かしたシステム構築が可能 | |
| ハイブリッド利用 | 重要なデータを安全性が高いデータセンターに保管し、処理能力が必要な作業はクラウドサービスに任せるといった使い分け |
設置場所の選定

共同利用の設備をどこに置くかは、事業にとって大変重要なことです。設備を置く場所を決める際には、様々な要素をじっくりと比較検討する必要があります。まず、その場所の安全性に着目しましょう。地震や水害などの自然災害が少ない地域を選ぶことは、事業の安定継続に欠かせません。建物の構造や災害対策設備なども確認し、安全な場所に設置することが大切です。次に、設備の信頼性を確認しましょう。安定した電力供給や空調設備は、設備を円滑に運用するために不可欠です。停電や機器の故障に備えた予備の設備が整っているかを確認しましょう。また、安心して利用できるだけの堅牢な安全対策が施されているかどうかも重要な点です。不正アクセスや情報漏洩を防ぐための対策が万全であるか、厳重な管理体制が整っているかを確認しましょう。
提供される様々なサービスの内容にも注目しましょう。利用できる通信回線の種類や速度、技術的な問題が発生した場合の対応など、事業に必要なサービスが提供されているかを確認する必要があります。また、担当者が親身になって相談に乗ってくれるか、迅速で丁寧な対応をしてくれるかどうかも重要な点です。さらに、費用についても慎重に検討しましょう。初期費用だけでなく、毎月の利用料金や追加で発生する費用なども含めて、総合的に判断する必要があります。将来、事業が拡大した場合にも対応できるだけの十分な広さを確保できるかどうかも、見落としてはいけない点です。設置場所を選ぶ際には、現在のニーズだけでなく、将来の事業展開も見据えて、長期的な視点で考えることが大切です。最後に、問題が発生した際の対応体制も確認しておきましょう。技術的なトラブルや緊急事態が発生した場合に、迅速かつ適切に対応してくれる体制が整っているかは、事業の継続に大きく影響します。担当者との連絡手段や対応時間、問題解決までの流れなどを事前に確認しておきましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 安全性 | 自然災害の少ない地域、建物の構造や災害対策設備の確認 |
| 信頼性 | 安定した電力供給と空調設備、予備設備の有無、堅牢な安全対策、不正アクセスや情報漏洩対策、厳重な管理体制 |
| サービス | 通信回線の種類と速度、技術サポート、担当者の対応 |
| 費用 | 初期費用、月額利用料金、追加費用、将来の拡張性 |
| 問題発生時の対応 | 迅速かつ適切な対応体制、連絡手段、対応時間、問題解決までの流れ |
今後の展望

これからの時代、複数の会社で共同利用する情報処理設備の提供サービスは、さらに発展していくと考えられます。特に、インターネットを通じて提供される情報処理サービスとの連携強化、利用者の近くで情報を処理する技術への対応、そして安全対策の強化といった分野での発展が期待されます。
インターネットを通じて提供される情報処理サービスとの連携により、自社で持つ設備と外部サービスを組み合わせた環境作りが容易になり、より柔軟で効率的な仕組みの運用が可能になります。情報処理を各利用者の近くで行う技術の普及に伴い、情報を処理する拠点として共同利用の情報処理設備の重要性が増すと予想されます。加えて、情報に関する安全上の脅威が増える中で、高度な安全対策を備えた共同利用の情報処理サービスへの需要も高まるでしょう。
共同利用の情報処理サービスは、会社が情報を活用した仕組みを作る上で重要な基盤として、今後も発展を続けていくでしょう。例えば、今後、様々な機器がインターネットに繋がり、膨大な量のデータが発生していく中で、このデータを効率的に処理し、活用するためには、共同利用の情報処理設備が不可欠となります。また、人工知能や機械学習といった高度な技術を活用するためにも、高性能な情報処理設備が必要となるため、共同利用の情報処理サービスの重要性はさらに増していくでしょう。
さらに、情報処理サービスの提供会社は、顧客のニーズに合わせた柔軟なサービス提供体制を構築していく必要があります。例えば、利用規模に応じた従量課金制の導入や、顧客の要望に応じたカスタマイズサービスの提供などが考えられます。また、災害対策や事業継続計画といった面でのサポート体制の強化も重要です。
常に最新の技術やサービスの動向に注目し、自社の事業の必要性に最適なサービスを選ぶことが重要です。そうすることで、自社の情報活用を推進し、競争力を高めることができます。
| 共同利用の情報処理サービスの将来展望 | 詳細 |
|---|---|
| 連携強化 | インターネット経由の情報処理サービスとの連携で、自社設備と外部サービスの組み合わせが容易になり、柔軟で効率的な運用が可能に。 |
| 利用者の近くでの情報処理 | エッジコンピューティングの普及により、共同利用の情報処理設備の重要性が増加。 |
| 安全対策の強化 | 高度な安全対策を備えたサービスへの需要が高まる。 |
| データ活用基盤 | IoT時代のデータ処理・活用に不可欠な基盤。 |
| 高度な技術活用 | AIや機械学習などの高度な技術活用に不可欠な高性能情報処理設備を提供。 |
| 柔軟なサービス提供体制 | 従量課金制やカスタマイズサービスなど、顧客ニーズに合わせたサービス提供。 |
| 災害対策・BCPサポート | 災害対策や事業継続計画(BCP)サポートの強化。 |
