ハードウエア OCPによる革新:データセンターの未来
「開放された設計協調による進化」とは、情報処理の機器設計を公開し、多くの会社が協力してより良いものを作る仕組みのことです。この仕組みの中心となるのが、OCP(オープンコンピュートプロジェクト)と呼ばれる集まりです。OCPは、2011年に、ある大きな交流サイトを運営する会社が始めたものです。この会社は、自社の情報処理施設を作る際、従来のように完成品を買うのではなく、必要な設備を自社で設計、製造しました。その結果、電気代や運用費用を大幅に削減することに成功したのです。そして、この成功体験を他社にも広げようと、自社で開発した情報処理施設の設計図を公開し、同時にOCPを設立しました。OCPには、世界的に有名な情報技術関連企業が数多く参加しています。OCPでは、情報を保存する装置や、機器を収納する棚、情報を処理する装置、情報をやり取りするための機器など、製品の種類ごとに開発計画を立てています。それぞれの計画の中で、参加企業が設計図について議論し、より良い設計をみんなで作り上げていくのがOCPの活動の中心です。みんなで意見を出し合うことで、一社だけでは思いつかないような、画期的な設計が生まれることもあります。OCPの設計図を基に作られた製品は、電気を節約でき、設置場所を取らず、修理もしやすいといった多くの利点があります。OCPで情報保存装置や情報処理装置の設計図が公開されたおかげで、様々な機器メーカーは、開発費用を抑えながら、高性能な製品を設計、開発できるようになりました。この仕組みにより、技術革新のスピードが上がり、より良い製品が次々と生み出されています。
