IT活用 NoSQL:柔軟なデータ管理
非関係型データベースとは、従来の関係型データベースとは異なる、新しい種類のデータベースです。関係型データベースは、データを「行」と「列」からなる表の形で整理し、データどうしの繋がりを厳密に決めて、データの正確さを保つように作られています。例えば、顧客情報であれば、顧客番号、名前、住所などの項目を列として持ち、それぞれの顧客の情報を各行に記録します。そして、顧客番号を共通の鍵として、注文情報などの別の表と繋げることで、顧客ごとの注文履歴などを調べることができます。しかし、近年のインターネットやセンサー技術の発展により、画像や動画、位置情報など、様々な種類のデータが大量に発生するようになりました。このような多様で大量のデータを扱うには、従来の関係型データベースでは限界がある場合があります。そこで登場したのが非関係型データベースです。非関係型データベースは、NoSQLとも呼ばれ、「関係型データベースだけではない」という意味です。非関係型データベースは、データの構造や繋がりを自由に決められるため、様々な種類のデータを効率的に保存できます。例えば、商品のレビューのように、文章の長さがまちまちのデータや、ソーシャルメディアの投稿のように、写真や動画を含むデータも容易に扱えます。また、大量のデータを複数のサーバーに分散して保存することで、高速に読み書きすることも可能です。このような特徴から、非関係型データベースは、膨大な情報を扱うインターネットサービスや、刻一刻と変化するデータを扱うセンサーネットワークなどで広く使われています。身近な例では、インターネットショッピングのサイトで商品をおすすめするシステムや、スマートフォンで地図を表示するサービスなどで活用されています。従来の関係型データベースとは異なる特徴を持つ非関係型データベースは、これからの情報化社会を支える重要な技術と言えるでしょう。
