IT活用 データ圧縮:容量削減の技術
計算機で扱う資料は、文字情報、絵、音、動画など様々です。これらの資料は、何も手を加えないままだと大きな場所を取ってしまい、保存や移動に時間がかかったり、たくさんの記憶場所を必要としたりします。そこで、資料の大きさを小さくするための技術が「圧縮」です。圧縮とは、資料の中身を保ったまま、資料の量を減らす作業のことです。圧縮には、大きく分けて二つの種類があります。一つは「可逆圧縮」と呼ばれるもので、圧縮した資料を元通り完全に復元することができます。文字情報のように、一文字でも欠けてしまうと困るような資料に適しています。もう一つは「非可逆圧縮」と呼ばれるもので、圧縮した資料を完全に元通りには復元できません。絵や音のように、多少変化しても問題ない資料に適しています。非可逆圧縮は、可逆圧縮に比べて、資料をより小さくすることができます。圧縮を行うことで、資料の保存や移動にかかる時間やお金を減らすことができ、記憶場所をうまく使うことができます。また、通信網の容量を抑えることができるため、情報網上での資料の送受信も滑らかになります。例えば、電子郵便に大きな絵を添付する際に圧縮することで、送受信にかかる時間を短縮できますし、動画配信の場面では、圧縮することで滑らかな再生を実現できます。近年、扱う資料の量が爆発的に増えているため、圧縮技術の大切さはますます高まっています。今後、より効率的な圧縮技術が開発され、情報社会の発展を支えていくことでしょう。
