データ統合 組織のサイロ化とその打破
組織の縦割り化は、組織がいくつかの部署に分かれていて、それぞれの部署がまるで独立した会社のように仕事をしている状態のことを指します。穀物などを貯蔵するサイロのように、各部署がそれぞれ独自の情報を抱え込み、他の部署との交流や協力が足りていない状態です。このような状態には、メリットとデメリットがあります。メリットとしては、各部署がそれぞれの専門性を高めることができ、担当する仕事が効率的に進むことがあります。しかし、デメリットの方が深刻です。部署間で情報やノウハウを共有したり、協力して仕事を進めたりすることが不足すると、組織全体の力を弱めてしまう可能性があります。例えば、ある部署で開発された新しい技術が、他の部署でも役に立つ場合を考えてみましょう。もし部署間の情報共有が不十分だと、せっかくの技術も組織全体に広まることなく、宝の持ち腐れになってしまいます。また、顧客に関する情報が部署ごとにバラバラに管理されていると、顧客対応に一貫性がなくなり、顧客の満足度を下げてしまう恐れもあります。近年、仕事を進める上で、コンピューターやインターネットをもっと活用しようという動きが盛んですが、組織の縦割り化はこの動きを阻む大きな壁となります。それぞれの部署にとって最適なシステムやデータ形式が、組織全体のデータ統合やシステム連携の邪魔になってしまうからです。組織の縦割り化を解消するためには、部署を横断したプロジェクトチームを作る、共通の情報共有システムを導入する、部署間での交流を深めるための研修やイベントを実施するなどの対策が考えられます。それぞれの組織の状況に合わせて、適切な対策を講じることで、組織全体の力を最大限に発揮することが可能になります。
