AI活用 コンピューターの思考:探索と推論
人工知能という言葉は、今では特別なものではなく、ごく当たり前に聞く言葉になりました。家電や携帯電話、自動車など、身の回りの多くの物に人工知能の技術が使われ、私たちの生活を便利で豊かなものにしています。人工知能がどのように発展してきたのかを振り返ると、山あり谷ありの道のりを歩んできたことが分かります。そして、初めて人工知能が注目された時代に、計算機に「探索」と「推論」をさせるという二つの大切な考え方が生まれました。これは、計算機に人間のように考える力を与えようとする試みであり、人工知能の研究の土台を作ったと言えるでしょう。まず「探索」とは、迷路を解くように、様々な可能性の中から正しい答えを見つけ出す方法です。例えば、将棋や囲碁で、次にどの手を打つのが最善かを考える場合、可能なすべての手を調べて、その結果を予測することで、最も良い手を見つけることができます。これはまさに探索の考え方です。次に「推論」とは、すでに分かっている事実から、新しい事実を導き出す方法です。例えば、「空が曇っている」と「雨が降っている」という事実から、「傘が必要だ」と結論づけることができます。これは、推論によって新しい知識を得ている例です。この「探索」と「推論」は、人工知能の基礎となる重要な考え方です。人工知能が様々な問題を解決し、賢い判断を下せるのは、この二つの能力が土台となっているからです。今回は、この探索と推論について、具体例を交えながら、分かりやすく説明していきます。
