省スペース

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ハードウエア

ブレードサーバーで変わる未来

一枚の板状のコンピューターを複数枚束ねて運用する、画期的な仕組み、それがブレードサーバーです。この板状のコンピューターは、その形状が刃に似ていることから「ブレード」と呼ばれ、一枚一枚が独立したコンピューターとして機能します。まるで薄い刃を束ねたようなその姿は、従来の大きく場所を取るサーバーのイメージを覆す革新的なものです。ブレードと呼ばれるこれらの板状コンピューターは、ブレードシャーシ、あるいはブレードエンクロージャと呼ばれる箱の中に収められます。この箱は、単なる入れ物ではなく、ブレードへの電力供給や冷却、そして全体の制御を行う重要な役割を担っています。まるで心臓部とも言えるこの箱のおかげで、多数のブレードが秩序だって稼働することが可能になります。従来のサーバーと比べて、ブレードサーバーは省スペースで運用できるという大きな利点があります。限られた場所に多くのコンピューターを設置できるため、場所の確保に頭を悩ませる必要がなくなります。さらに、電力消費も抑えられるため、運用コストの削減にも貢献します。資源の有効活用という観点からも、ブレードサーバーは優れた選択肢と言えるでしょう。拡張性もブレードサーバーの大きな魅力の一つです。サーバーの増設が必要になった場合、ブレードシャーシにブレードを追加するだけで簡単に対応できます。大規模なシステム変更や配線作業は不要で、迅速かつ手軽に処理能力を向上させることができます。まるで積み木を積み重ねるように、必要なだけブレードを追加していく柔軟性は、変化の激しい現代社会において大きな武器となるでしょう。
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OCPによる革新:データセンターの未来

「開放された設計協調による進化」とは、情報処理の機器設計を公開し、多くの会社が協力してより良いものを作る仕組みのことです。この仕組みの中心となるのが、OCP(オープンコンピュートプロジェクト)と呼ばれる集まりです。OCPは、2011年に、ある大きな交流サイトを運営する会社が始めたものです。この会社は、自社の情報処理施設を作る際、従来のように完成品を買うのではなく、必要な設備を自社で設計、製造しました。その結果、電気代や運用費用を大幅に削減することに成功したのです。そして、この成功体験を他社にも広げようと、自社で開発した情報処理施設の設計図を公開し、同時にOCPを設立しました。OCPには、世界的に有名な情報技術関連企業が数多く参加しています。OCPでは、情報を保存する装置や、機器を収納する棚、情報を処理する装置、情報をやり取りするための機器など、製品の種類ごとに開発計画を立てています。それぞれの計画の中で、参加企業が設計図について議論し、より良い設計をみんなで作り上げていくのがOCPの活動の中心です。みんなで意見を出し合うことで、一社だけでは思いつかないような、画期的な設計が生まれることもあります。OCPの設計図を基に作られた製品は、電気を節約でき、設置場所を取らず、修理もしやすいといった多くの利点があります。OCPで情報保存装置や情報処理装置の設計図が公開されたおかげで、様々な機器メーカーは、開発費用を抑えながら、高性能な製品を設計、開発できるようになりました。この仕組みにより、技術革新のスピードが上がり、より良い製品が次々と生み出されています。