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IT活用

デファクトスタンダードとは何か

広く使われることで、誰もが当然のように用いるもの、これが事実上の標準です。正式な手続きを経て定められたものではなく、市場での競争に勝ち抜き、多くの利用者に選ばれた結果、自然と標準としての地位を確立した製品や技術を指します。これを、事実上の標準と呼ぶわけです。例えば、かつて家庭用ビデオテープ録画の主流だったVHS方式を思い浮かべてみてください。ベータ方式など、様々な規格がありましたが、最終的にVHSが市場を席巻し、ビデオテープといえばVHSを指すほど広く普及しました。他にも、パソコンを操作する上で欠かせない基本ソフト(OS)のWindowsや、キーボードの配列でおなじみのQWERTY配列なども、事実上の標準の典型例です。これらは、国や国際機関などによって公式に定められた規格ではありません。市場での競争に勝ち抜き、人々に広く受け入れられたことで、事実上の標準としての地位を築いたのです。事実上の標準は、公式に定められた標準(これを正式な標準と呼びます)とは異なり、市場の動向によって形成されます。どんなに優れた技術であっても、人々に受け入れられなければ、事実上の標準にはなり得ません。逆に、技術的に完璧でなくても、使いやすさや普及率の高さによって、事実上の標準となることもあります。つまり、事実上の標準においては、技術的な優劣よりも、市場における普及率の方が重要なのです。広く使われることで、生産コストの低下や関連製品の開発促進につながり、さらに普及が加速するという好循環も生まれます。このように、事実上の標準は、市場の力によって生まれ、成長していくものと言えるでしょう。