低遅延

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IT活用

端末近くで処理!エッジコンピューティング

近頃よく耳にする『端末に近い場所で処理をする』とは一体どういうことでしょうか?これを説明するために、まず従来のデータ処理の仕組みを見てみましょう。インターネットを通して得た情報や、機械などが集めた様々な数値は、遠く離れた巨大な計算機がある場所に集められ、そこで処理されていました。まるで全ての荷物を巨大な倉庫に集めて仕分けするようなものです。この仕分け作業は確かにまとめて行うと効率的ですが、倉庫までの輸送時間や、倉庫での処理待ちの時間がかかってしまいます。そこで登場するのが『端末に近い場所で処理をする』新しい方法です。これは、小さな倉庫をいくつも用意し、それぞれの地域で荷物を仕分けするようなものです。近くの倉庫で処理することで輸送時間が大幅に短縮され、全体の処理速度も上がります。これが『端末に近い場所で処理をする』ことであり、『物の端』という意味を持つ『エッジ』という言葉を使って『エッジコンピューティング』と呼ばれています。この技術は、私たちの生活を大きく変える可能性を秘めています。例えば、自動で運転する車の場合、危険を察知してから情報を遠くの計算機に送って指示を待つのでは間に合いません。近くの計算機ですぐに判断し、ブレーキをかけることで事故を防ぐことができます。また、工場の機械を動かす際にも、近くの計算機で素早く情報を処理することで、より精密で効率的な作業が可能になります。さらに、通信にかかる負担を減らせるため、電力消費を抑えることにもつながります。このように、エッジコンピューティングは、あらゆる情報を扱う社会を支える重要な技術となるでしょう。今後、ますます発展していく情報通信技術の中で、エッジコンピューティングはなくてはならない存在となるでしょう。まるで、私たちの生活を支える、縁の下の力持ちのように。
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5G:未来への扉を開く

5Gとは「第五世代移動通信方式」を短くした言葉で、今、広く使われている4Gの次に来る、新しい無線で情報をやり取りする技術です。5Gには、大きく分けて三つの特徴があります。一つ目は「超高速通信」です。4Gと比べると通信の速さが数十倍にも上がり、例えば、大きな映画のデータもほんの数秒で送受信できるようになります。これは、光ファイバーを使った固定回線に匹敵するほどの速さです。二つ目は「低遅延」です。データを送ったり受けたりするのにかかる時間がとても短くなります。体感できるほどの遅れがほとんどなくなるため、例えば、遠く離れた場所にある機械をリアルタイムで遠隔操作したり、自動運転の車同士が瞬時に情報を交換して安全に走行したりすることが可能になります。三つ目は「多数同時接続」です。たくさんの機械を同時にネットワークにつなぐことができるようになります。身の回りの家電製品や、街中の信号機、工場の機械など、あらゆるものがインターネットにつながることで、生活を便利にする様々なサービスが生まれると期待されています。例えば、たくさんのセンサーから集めた情報を分析して、農作物の生育状況を細かく管理したり、工場の機械の稼働状況を監視して故障を予測したりすることができるようになります。このように、5Gの三つの特徴である超高速通信、低遅延、多数同時接続によって、これまで難しかったことが可能になり、私たちの暮らしや社会を大きく変える力を持つと考えられています。5Gは、単に通信速度が速くなっただけでなく、様々な新しい技術やサービスを生み出す基盤となる技術なのです。