IT活用 スクラム開発でチーム力を高める
開発のやり方を素早く変えられるようにする手法の一つに、スクラム開発というものがあります。これは、連携して仕事をすることを重視した手法です。名前の由来は、ラグビーのスクラムのように、チーム全員が協力して開発を進める様子からきています。このスクラム開発では、作業を短い期間(だいたい1週間から4週間)に区切って、その中で計画を立て、実行し、結果を確認し、改善するという流れを繰り返します。まるで、目的地まで短い距離で区切りながら進み、都度地図を確認して進むべき方向を修正していくようなイメージです。このように、短い期間で開発と確認を繰り返すことで、変化に柔軟に対応できる開発を実現します。顧客の要望を優先順位の高いものから整理し、順番に機能を開発していくため、市場の動向や顧客のニーズへの対応力を高めることができます。従来のように、全てを最初に計画してから開発を始めるのではなく、開発途中の変更にも柔軟に対応できるのです。例えば、新しい携帯電話用アプリを作る場合を考えてみましょう。従来の開発方法では、最初に全ての機能を計画し、長い時間をかけて開発を進めていきます。しかし、スクラム開発では、まず優先順位の高い「通話機能」や「メッセージ機能」といった基本的な機能を短い期間で開発し、顧客に確認してもらいます。その確認結果をもとに、改善点や追加したい機能を検討し、次の短い期間で「写真撮影機能」や「動画撮影機能」などを開発していきます。このように、顧客の要望を都度確認しながら開発を進めることで、本当に顧客が必要とするアプリを作ることができます。このように、変化への対応力が高い点がスクラム開発の大きな利点と言えるでしょう。
