IoT ユビキタス:コンピューターの未来像
身の回りのあらゆる物にコンピューターが組み込まれ、それらがネットワークで繋がることで、生活を便利にする構想のことを、「遍在するコンピューター」という意味の言葉で表します。まるで空気のように、コンピューターの存在を意識することなく、生活のあらゆる場面でコンピューターの恩恵を受けることができる社会。それが、この構想が描く未来の姿です。もはや、机の上のパソコンや、ポケットの中の携帯電話といった特定の機器だけでなく、家庭にある冷蔵庫や洗濯機、エアコン、照明器具といった家電製品もコンピューターと繋がるようになります。家のソファーやテーブル、ベッドといった家具にもコンピューターが組み込まれ、日常生活を支えるようになるでしょう。身に付ける衣服にもコンピューターが搭載され、健康状態や周りの環境情報を常に把握し、生活をより快適にしてくれるでしょう。街中にある道路や信号、建物にもコンピューターが組み込まれ、交通渋滞の解消や、災害時の避難誘導といった役割を果たすようになるでしょう。このように、コンピューターがあらゆる物に組み込まれ、ネットワークで繋がることで、私たちの生活は劇的に変化します。例えば、朝起きると同時に、カーテンが自動で開き、室温が快適な温度に調整され、今日の予定が表示されるといった、まるで映画のような生活が現実のものとなるでしょう。買い物に出かける際も、冷蔵庫の中身と相談しながら、最適な献立を提案してくれるだけでなく、足りない食材を自動的に注文してくれるようになるでしょう。しかし、このような便利な社会の実現には、個人情報の保護やセキュリティー対策といった課題もあります。コンピューターがあらゆる場所に存在することで、個人情報の漏洩や不正アクセスといったリスクも高まる可能性があるからです。そのため、技術的な進歩だけでなく、倫理的な側面も考慮しながら、この構想の実現に向けて取り組む必要があります。
