サーバーサイドレンダリングで快適なサイトに

デジタル化を知りたい
先生、『SSR』ってよく聞くんですけど、どういう意味ですか?

デジタル化研究家
『SSR』は『サーバーサイドレンダリング』の略で、ウェブサイトの表示に必要なHTMLを、君の使っているパソコンではなく、インターネット上のサーバーで作ってしまう技術のことだよ。

デジタル化を知りたい
サーバーで作ってしまう、と言うとどういうことですか?今まで知らなかったんですが、普段見ているウェブサイトってサーバーで作られていないんですか?

デジタル化研究家
いい質問だね。実は方法はいくつかあるんだ。SSRと対比してよく使われる『CSR』(クライアントサイドレンダリング)では、サーバーからは最低限の情報だけ受け取って、君のブラウザ側でHTMLを組み立てて表示している。SSRではサーバー側でHTMLを完成させてから送るので、ブラウザで表示するまでの時間が短縮できるなどの利点があるんだよ。
SSRとは。
ウェブサイトを作る技術の一つである『サーバーサイドレンダリング』(略して『SSR』)について説明します。ウェブサイトの表示に必要なデータを作る作業を、ふつうは閲覧者のパソコン上で行いますが、この技術ではサーバー側であらかじめ作成します。サーバーとは、インターネット上で情報を提供するコンピュータのことです。
はじまり

画面表示の速さは、訪れる人にとって、使いやすさと同じくらい大切です。表示が遅いと、せっかく訪れてくれた人もすぐに離れてしまい、機会損失につながってしまいます。そのため、画面表示の速度を上げるための様々な工夫が凝らされています。その中で、近年注目されている技術の一つが、サーバー側で画面の土台を作る「サーバーサイドレンダリング」です。
従来の方法は、画面の土台となる情報を送るだけで、表示するための組み立て作業を利用者の端末に任せていました。この方法だと、利用者の端末の性能によっては表示に時間がかかってしまう場合があります。一方、サーバーサイドレンダリングでは、サーバー側で事前に画面の土台を組み立ててから利用者の端末に送ります。そのため、利用者の端末では受け取った情報を表示するだけで済み、表示速度の大幅な改善が見込めます。
この技術は、特に情報の多い複雑な画面や、初めて訪れる人が多いサイトで効果を発揮します。例えば、商品数が多く、様々な条件で絞り込み検索を行うことができる通販サイトでは、画面表示の遅延が購入意欲の低下に直結する可能性があります。また、検索結果から初めてサイトを訪れる人にとって、最初の画面表示の遅さはサイト全体の印象を悪くする要因になりかねません。このような場合、サーバーサイドレンダリングを導入することで、利用者の満足度を高め、ひいては売り上げ向上にも貢献することができます。
もちろん、サーバーサイドレンダリングにも欠点がないわけではありません。サーバー側の処理が増えるため、サーバーに大きな負担がかかる可能性があります。しかし、サーバーの増強や負荷分散といった対策を講じることで、これらの欠点を補うことができます。今後の記事では、サーバーサイドレンダリングの具体的な仕組みや利点、導入時の注意点、そして、サーバーへの負担を軽減するための方法などについて、より深く掘り下げて解説していきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面表示の速度 | 使いやすさと同等に重要。遅延は機会損失に繋がる。 |
| サーバーサイドレンダリング(SSR) | サーバー側で画面の土台を作成する技術。表示速度の大幅な改善が見込める。 |
| 従来の方法 | 土台となる情報のみを送信し、組み立ては利用者の端末で行う。端末性能によっては表示が遅延する。 |
| SSRの効果的な場面 | 情報量の多い複雑な画面や、新規ユーザーが多いサイト。例:通販サイト、検索結果からの流入 |
| SSRの利点 | 表示速度向上によるユーザー満足度向上、ひいては売り上げ向上。 |
| SSRの欠点 | サーバーへの負担増加。 |
| SSRの欠点への対策 | サーバー増強、負荷分散。 |
仕組み

ウェブサイトの表示方法には、大きく分けて二つのやり方があります。一つは、利用者の端末(例えば、パソコンやスマートフォン)で画面表示の処理を行う方法、もう一つは、ウェブサイトのデータを保管しているサーバー側で処理を行う方法です。サーバー側で処理を行う方法をサーバーサイドレンダリング(SSR)と呼びます。
SSRでは、利用者がウェブサイトにアクセスすると、サーバー側でウェブページの表示に必要な情報を組み立て、完成した状態のHTMLデータを端末に送ります。端末は受け取ったHTMLデータに基づいて、すぐに画面表示を行うことができます。
従来よく用いられていたクライアントサイドレンダリングでは、サーバーは端末にJavaScriptと呼ばれるプログラムのファイルを送信するだけでした。端末側では、このJavaScriptファイルを読み込み、実行することで、初めて画面表示に必要なHTMLデータを作成していました。このため、処理能力の低いスマートフォンや古いパソコンなどでは、JavaScriptの実行に時間がかかり、画面表示が遅くなるという問題がありました。特に、ウェブサイトに初めてアクセスした時や、多くの情報が含まれるページでは、表示に時間がかかってしまうことがありました。
SSRは、サーバー側でHTMLデータを作成しておくことで、端末での処理を減らし、表示速度の向上を実現します。また、ウェブサイトの内容が検索サイトに認識されやすくなるという利点もあります。検索サイトは、主にHTMLデータの内容に基づいてウェブサイトの情報を収集しています。クライアントサイドレンダリングでは、JavaScriptを実行しないとHTMLデータが生成されないため、検索サイトが情報を正しく収集できない場合がありました。SSRでは、サーバーが最初からHTMLデータを送信するため、検索サイトが情報を収集しやすくなります。このように、SSRは表示速度の向上と検索サイトでの最適化の両面で効果を発揮する、ウェブサイト表示の仕組みなのです。
| 項目 | クライアントサイドレンダリング | サーバーサイドレンダリング(SSR) |
|---|---|---|
| 処理場所 | 利用者の端末 | サーバー |
| サーバーからの送信データ | JavaScriptファイル | 完成したHTMLデータ |
| 画面表示速度 | 遅い (特に初期表示) | 速い |
| 検索エンジン最適化(SEO) | 不利 (JavaScript実行が必要) | 有利 (HTMLデータが直接送信される) |
| 説明 | 従来からよく用いられていた方法 | サーバー側でHTMLを生成して送信 |
利点

情報を画面に映すまでの時間を縮めることは利用者の使い勝手を大きく左右する要素であり、それを実現する方法の一つとしてサーバーサイド描画(SSR)があります。この技術は、表示に必要な情報をまとめたものをあらかじめ用意しておくことで、表示速度を向上させる効果があります。特に、動きのある表現や複雑な処理をするための仕組みをたくさん使ったサイトでは、この効果がより顕著に現れます。従来の方法では、利用者の機器でこれらの処理を行う必要がありましたが、SSRではサーバー側であらかじめ処理を行うため、利用者の機器への負担を軽減し、結果として表示速度の向上につながるのです。
加えて、SSRは検索順位の向上にも貢献します。検索サイトは、サイトの中身を評価するために、主にサイトの情報をまとめたものを読み取ります。従来の方法では、利用者の機器で処理された後の情報を読み取っていましたが、SSRではサーバー側であらかじめ用意された情報を読み取ることができるため、検索サイトがサイトの中身をより正確に理解できるようになります。この結果、検索結果の上位に表示されやすくなる効果が期待できます。つまり、SSRは利用者の使い勝手とサイトの認知度向上、両方に貢献できる技術と言えるでしょう。

欠点

サーバー側描画(SSR)は多くの利点を持つ一方で、欠点も存在します。まず、サーバーへの負荷が増加する点が挙げられます。全ての描画処理をサーバー側で行うため、アクセス集中時にはサーバーに大きな負担がかかります。そのため、安定したサービス提供のためにはサーバーの増強や負荷分散の対策が不可欠となります。場合によっては、クラウドサービスの利用やサーバー構成の見直しといった、費用増加につながる対応が必要となることもあります。
次に、開発の難易度が高いことも欠点です。従来のクライアント側描画と異なり、SSRではサーバー側とクライアント側の両方の処理を考慮した開発が必要になります。これは開発者にとって学習コストの増加を意味し、高度な技術力が求められます。特に、サーバー側の処理とクライアント側の処理を適切に連携させるためには、綿密な設計と検証が欠かせません。また、開発規模が大きくなるにつれて、コードの複雑化や保守管理の難しさといった問題も発生する可能性があります。
さらに、サーバー側で全ての描画処理を行うため、初回表示に時間がかかる場合があります。これは、ユーザー体験を損なう可能性があり、特にモバイル環境など、ネットワーク環境が不安定な状況では顕著になります。このような欠点を軽減するためには、適切なキャッシュの利用やコードの最適化といった工夫が必要となります。しかし、これらの欠点を上回る利点、例えば検索エンジン最適化(SEO)効果の向上や初期表示速度の向上といったメリットがあるため、SSRは多くのウェブサイトで採用されています。
| 欠点 | 詳細 | 対策 |
|---|---|---|
| サーバーへの負荷増加 | 全ての描画処理をサーバー側で行うため、アクセス集中時にサーバーに大きな負担がかかる。 | サーバーの増強、負荷分散の対策、クラウドサービスの利用、サーバー構成の見直し |
| 開発の難易度が高い | サーバー側とクライアント側の両方の処理を考慮した開発が必要。学習コストの増加、高度な技術力が必要。綿密な設計と検証が必須。コードの複雑化や保守管理の難しさ。 | – |
| 初回表示に時間がかかる | サーバー側で全ての描画処理を行うため、初回表示に時間がかかる場合がある。ユーザー体験を損なう可能性がある。特にモバイル環境など、ネットワーク環境が不安定な状況では顕著。 | 適切なキャッシュの利用、コードの最適化 |
導入

表示速度の向上や検索エンジン最適化(SEO)の観点から、ウェブページをあらかじめ作り上げておくことは大変重要になってきています。この手法は、一般的に「サーバーサイド描画」と呼ばれており、この仕組みを取り入れることを「サーバーサイド描画の導入」と言います。
サーバーサイド描画を取り入れるには、目的に合った骨組みを選ぶことが肝心です。いくつかある「ジャバスクリプト骨組み」と呼ばれるもの、例えば「リアクト」「ビュー」「アンギュラー」などは、サーバーサイド描画に対応しています。これらの骨組みを使うことで、比較的簡単にサーバーサイド描画を取り入れることができます。
しかし、骨組み選びは、ホームページの大きさや必要な機能に合わせて慎重に行うべきです。導入前に、それぞれの骨組みの特徴をしっかりと理解し、最適なものを選ぶことが大切です。例えば、小さなホームページを作るだけであれば、機能が豊富な大きな骨組みは必要ありません。反対に、大規模なホームページを開発する場合には、機能が豊富で、大規模開発にも対応できる骨組みを選ぶ必要があります。
また、開発チームの技術力も考慮すべき点です。使い慣れた骨組みがあれば、開発効率を高めることができます。新しい骨組みを学ぶ時間がない場合や、学習コストを抑えたい場合は、既存の知識を活かせる骨組みを選ぶと良いでしょう。
さらに、それぞれの骨組みが持つ特色にも注目する必要があります。例えば、リアクトは部品の再利用性に優れ、ビューは学習コストが低いと言われています。アンギュラーは、大規模開発に適した様々な機能を提供しています。このように、それぞれの骨組みには、得意な分野や不得意な分野があります。ホームページの性質や開発体制に合わせて、最適な骨組みを選ぶことが、サーバーサイド描画を成功させる鍵となります。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| サーバーサイド描画の重要性 | 表示速度向上、SEO向上のため重要 |
| 骨組み選びの重要性 | ホームページの大きさ、必要な機能、開発チームの技術力に合わせる |
| JavaScript骨組みの例 | リアクト、ビュー、アンギュラーなど |
| リアクト | 部品の再利用性に優れる |
| ビュー | 学習コストが低い |
| アンギュラー | 大規模開発に適した様々な機能を提供 |
まとめ

今では多くの情報が網の目のようにつながった世界の中で、利用者の皆様に快適に情報を届けるためには、表示速度の速い使いやすい画面作りが欠かせません。そこで、画面表示の仕組みの一つである「サーバーサイドレンダリング」について、その利点と欠点をまとめてご紹介します。
サーバーサイドレンダリングとは、利用者の機器ではなく、情報提供側の機器で画面表示に必要な処理を行う手法です。利用者の機器は完成された画面を受け取るだけなので、表示速度が向上し、使い勝手が良くなるという大きな利点があります。特に、最初の画面表示が速くなるため、利用者の離脱を防ぐ効果も期待できます。また、検索順位を決めるプログラムは、完成された画面情報を読み取って判断するため、検索順位の向上にもつながると言われています。
一方で、サーバーサイドレンダリングには欠点もあります。情報提供側の機器で処理を行うため、機器への負担が増加します。アクセスが集中すると、処理が追いつかなくなり、画面表示が遅延したり、最悪の場合、停止してしまうこともあります。さらに、開発の難易度も高くなる傾向があります。画面表示の処理を機器側で行うため、専門的な知識が必要となり、開発にかかる手間や費用も増加する可能性があります。
このように、サーバーサイドレンダリングには利点と欠点の両方があります。導入を検討する際は、期待できる効果と発生する可能性のある問題を比較し、自社の状況に合わせて適切な判断をすることが重要です。アクセス数が少ない場合は、機器への負担増加は軽微で済むでしょう。反対に、アクセス数が非常に多い場合は、機器の増強などの対策が必要になります。また、開発費用についても、予算と実現したい機能を考慮しながら、慎重に検討する必要があります。
サーバーサイドレンダリングは、使い方によっては非常に強力な技術です。利点と欠点を理解した上で適切に導入することで、利用者の皆様にとってより快適な情報提供を実現できるでしょう。これからの情報提供の在り方において、ますます重要な技術となることは間違いありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サーバーサイドレンダリングとは | 利用者の機器ではなく、情報提供側の機器で画面表示に必要な処理を行う手法 |
| 利点 |
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| 欠点 |
|
| 導入検討時の注意点 | 期待できる効果と発生する可能性のある問題を比較し、自社の状況に合わせて適切な判断をすることが重要 |
